2009年9月例会
会員の皆さんの希望は工場見学でした。しかし見学を受け付けている工場の内、比較的交通の便がよい工場3社ほどあたりましたがいずれも予約がいっぱいで実現しませんでした。
そこで、今回はあまり訪れることがない「小磯記念美術館」で美術鑑賞をすることにしました。
実施計画
1 日時 9月10日(木)10:00〜
2 場所 神戸市立小磯記念美術館
六甲ライナー「アイランド北口」駅西側
3 内容 特別展「亀高文子とその周辺」「小磯良平作品選V−油彩・素描−」
4 入館料 800円 神戸市すこやかカード持参半額
5 持参 弁当、お茶、その他
6 乗車列車 野洲行き快速電車後ろから2両目
土山9,00→魚住9:03→大久保9:07→西明石9:13→明石9:16→舞子9:20→垂水9:22→三ノ宮9:41→住吉9:48 JR住吉駅改札口前10:00集合
7 その他 弁当を食べる場所は当日ご意見を伺って決めます。
実施報告
指定列車で住吉駅に集合したのは6名でした。メンバーの中には今年度の「いきいき仕事塾」を受講している人がおり、開講日が今日に変更になったため参加できない人もいたそうです。
今回の計画について、案内状を出したあと、六甲アイランドへいくなら神戸ファッション美術館で開催されている「超絶刺繍展」を観賞する方が女性に喜ばれるのではというアドバイスを受けました。
そのことを集合地で提案すると賛同を得たので、住吉駅から六甲ライナーで「アイランドセンター駅」までいきました。突然の変更で下見をしていなかったので、通行人に場所をたずねていきました。
「ファッション美術館」の受付で入場券を買うとき、係員が入場料について親切に説明してくださいました。まず、シルバーの入場料は半額の250円、さらにコープ神戸のポイントカードを持っていると1枚で3人が200円になるとのことでした。2人が提示すると全員200円で入場でき、「神戸ゆかりの美術館」が無料、さらにファッション美術館入場券の半券を持参すると小磯記念美術館が半額ということでした。
先ずファッション美術館では日本、インド、イギリスの精密な刺繍を観賞しました。特にインドの刺繍はあまりにも緻密で拡大した写真を見て初めて細かい刺繍だということがわかるほどでした。そして、日本が着物の胸部や裾に大きな模様の刺繍が施されているのに対して、イギリスはドレス全体に小さな模様がちりばめられて、服の前や襟などに小さな模様が刺繍されているなど、国によって特色があるものの、いずれも本当に美しく素晴らしいものでした。できれば虫眼鏡を持参するのが良いのではないかと思いました。
続いて同じ建物の中にある神戸ゆかりの美術館へ行きました。神戸出身の画家、他府県の出身であっても神戸の景色を描いた画家などの絵が展示されていました。兵庫県公館などすぐに場所や建物が分かる絵もありましたが、戦前の建物が描かれていたり、終戦直後のまだ復興していない市街地が描かれた絵など、この様な時期があったのだと思う絵もありました。
美術館を出るとき、12時になっていたので、弁当を食べる木陰のベンチを探しながら南下しました。結局芝生広場に適当なベンチが見つかり、一つのテーブルを囲んでおしゃべりしながらお弁当をひろげ、デザートの御菓子も食べました。1時間ほどおしゃべりに夢中になっていたら半数のメンバーに日があたっていました。私が一番陰にいて気が付かず申し訳なく思いました。
そこから2駅近く歩いて小磯記念美術館へ行きました。先ず休憩がてら小磯良平の人物描写に関する解説のビデオを見ました。そのあと小磯良平作品展を観賞しましたが、人物画については前もって解説を聞いていたのでとても興味深く観賞することができました。途中で警備員からアトリエの解説があると聞き、移築されたアトリエへ行きました。若い女性の解説員でしたがわかりやすく説明してくれました。
そのあと、特別展の「亀高文子とその周辺」を観賞しました。文子の絵は前半の人物画はとても温かみがあっていい絵でした。ところが後半は花の絵が中心で、私にはあらっぽく感じてもう一つ感動するまではいきませんでした。その中で、お父さんが描いた水彩画と、娘さんが描いた弟の絵、そして息子が描いたお母さんの肖像画は素晴らしく思いました。
三つの美術館をハシゴし、少々足がだるくなりましたが、とても充実した一日でした。