2013年6月例会

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実施計画 「ボストン美術館 日本美術の至宝」


 5月13日に坂本達明さんが亡くなられました。以前遺産相続についてお話いただきました。その後もいろいろお話をお聞きしたいと楽しみにしていただけに残念です。心からご冥福をお祈りいたします。
 さて、5月例会は姫路バラ園の花が咲いていなくて急遽姫路城を訪れました。その折りに6月例会は工場見学をということだったのですが、予約はずっと早くにしなければならないことがわかりました。 そこで、美術館へ行こうという希望がありましたので、下記により実施します。ご了承ください。
         記
1 日時 6月13日(木) 
2 場所 大阪市立美術館(天王寺駅前公園内)
    「ボストン美術館 日本美術の至宝」
3 乗車電車(前から2〜3両目付近に乗車)
  新快速 西明石9:01→明石9:05→三宮9:21→大阪着9:43 環状線乗換(大和路快速9:52発)
  普通 土山8:46→魚住8:49→大久保8:53→西明石着8:56 新快速乗換
4 持参 弁当、お茶、その他
5 入館料 1500円

実施報告

 9名参加
 西明石から乗車したグループと明石駅から乗車したグループ計8名は早々に合流しました。しかし残る1名(私)は大久保から乗車し、西明石で新快速に乗り換えた場所で座席が空き、着席していたので合流できませんでした。大阪駅に到着した時点で合流できると思っていたのですが、環状線に乗り換える通路が異なっていたために合流できず、大和路快速に乗車してからCメールで連絡、天王寺駅でやっと合流できました。
 
 天王寺公園入口で美術展の入場券を買い、美術館へ向かいました。会期が後4日と迫っていたこともあって、大勢の人が押し寄せていて、前半はゆっくり鑑賞できませんでした。途中で休憩しながら映像で解説を聞いたので、後半はゆったりと味わいながら鑑賞することが出来ました。

 どうして国宝級の作品がこんなにアメリカにたくさん流出したのだろうと不思議に思っていましたが、ここでも廃仏毀釈の影響があったことがわかりました。信長の時代に僧兵を攻撃するために多くの寺が焼き払われ、そして明治維新の時には、大政奉還し天皇制をすすめるために、新政府が仏像など仏教関係の大切な品々を焼き払うように命じた結果、それを守ろうとした岡倉天心や、後にボストン美術館長などを務めた二人のアメリカ人が、二束三文で買い受けたようです。それでもそのときに失われてしまうより、こうして大切に保存され、美術品として現在の人々の目に触れることが出来るのは海外流出したお陰だと思います。

 近年で記憶に新しいところでは、中国の文化大革命がやはり古い文化財を捨て去ろうとして、心ある人が必死で守った例があります。その他、戦争で世界遺産や文化財が傷つけられた例は数え切れません。また、橋下市長が長く受け継がれてきた文楽を軽視した例もあります。指導者が代わり、時代が大きく変わろうとする時こそ、伝統文化に対する目をしっかり見開くことが大切だと思いました。