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ハイビームのポジションランプ化

'07/3/9


ムルティプラの外見上のポイントといえば、ピラーの根元にレイアウトされたハイビームが特徴的なわけだが、でも日頃ハイビームを点灯する場面はほとんどないし、夜になってしまえばせっかくのライト配置もまったく目立たなくなってしまう。それならば、ハイビームにもポジションランプを点けて、暗闇の中でも個性的なライト配置をアピールしては? というのがこの改造の発端である。

ムルティプラにお乗りのみなさんも同じようなことを考えてらっしゃるようで・・・というか、他の方がやっているのをみて、私も真似してみたわけで・・・って、結局パクリかよ!(^_^;
ま、ともかくアイデアとしては以前からあったネタなわけである。

ハイビームを光らせるには、
(1)ハイビームのバルブに弱い電圧をかけて、眩しくない程度にぼんやり点灯させる方法
(2)バルブとは別にリフレクタ内にポジション球やLEDを仕込む方法
などいくつかのやり方が考えられる。中には、最近のBMWみたいにリング状に点灯するLED(通称イカリング)を組み込んだ方までいるとか・・。

他の事例も参考にしつつ、ここでは、力ずくでハイビーム内にポジション球を埋め込んでみた((2)の方法)。これならロービームから分岐させた線を繋ぐだけで済むので回路が簡単である。しかし、ハイビームユニットのリフレクターに穴を開けたりする工作がなかなかに面倒で、思いの他作業は手間どった^_^;。

配線は下図に示すようになる。赤で描いてある箇所が、今回の改造で追加したところである。と、まぁ、わざわざ配線図にするほどでもない簡単な回路ではある(^_^;

配線図

photo 作業としては、まずハイビームのライトユニットの取り外し。ライトの真上にあるプラスチックの蓋を開けると、トルクスネジがみえる。トルクスドライバーでこのネジを外す(写真では、トルクスドライバーの代わりにサイズのあう六角レンチを用いている^_^;)

photo ネジが外れたら、ライトユニットを正面から引張って取り外す。このとき、無理にこじるとボディ側のガイドが折れるので注意。
写真は、ライトを取り外したところ。ガイドが割れてしまった痕が白くなってみえる。

photo 取り外したハイビームユニット。
ちなみに、うちのムルに着いていたのはスロベニア産のHella。

まずは、ライトユニットからレンズを剥がす。レンズはシーリング剤でプラスチックのボディに接着されているので、カッターやヘラを使って丹念にシーリングを削ぎ落とす。できる限りシーリングを除去したところで、最後は慎重かつ大胆に、レンズをこじ開けて、ボディからレンズを剥がす・・・のだが、これが結構頑固にくっついていて大変だった。

photo 片側のレンズはうまく外れたが、もう一方は無理矢理力をかけたら、バキッという鈍い音と共にプラスチックボディの一部が欠けてしまった・・(^_^; (写真のボディ右下部が欠けているのがそれ)

続いて、リフレクターにポジション球を取り付けるための穴を開ける。位置を決め、ピンバイスで下穴を開けて、リーマーで広げて、最後はヤスリで仕上げる。リフレクターの材質は樹脂のようなので、わりと削り易いが、リフレクターの鏡面には傷をつけないよう作業は慎重に行う。
写真はリフレクターに穴開けを終えたところ。中心の穴の上にある小さめの穴が、ポジション用に追加したもの。

photo リフレクタの裏にポジション球のソケットを取り付ける。ソケットはAUTOBACSの用品コーナーで見つけたゴム製のもの。
コクヨのファイルバインダーの金具を用い、ハイビームのバルブを取り付ける座金の上に半田付けして固定してある。アースが取れるように、ソケットの黒い方のケーブルをハイビームの座金に短絡させてある。

photo ハイビームのバルブと、ポジション球を取り付けた状態。
ハイビームは高い位置にあるので、眩しくなりすぎないように、ロービーム用のポジション球よりもワンランク出力の小さい3.4W球を用いた。

リフレクタの加工が完了したら、再びレンズをライトのボディに接着する。レンズの貼付けには黒のバスコークを使った。

photo 追加したポジションランプまでの配線は、ロービームのポジション球のケーブルから分岐した線を繋ぐ。 (-)側はボディアースを使うので、配線は一本だけで足りる。

写真の赤いケーブルが今回追加した線。ロービームへ行くケーブルから分岐している。
なお、右のハイビームは右ロービームから、左は左から、それぞれに配線を行った。

photo 配線を這わせていく際に問題なのは、エンジンルームからハイビームが付いている"おでこ"裏の空間へ線をどうやって通すかである。おでこの床部分にゴムのふたがあるので、ここにキリで穴を開けて、写真のように線を通した。

おでこ裏の袋内は、ワイパーのリンクがあるので、ワイパー作動時に絡まないように考慮して配線してやる。

photo 結線を完了して、無事点灯。

photo ポジションランプ点灯時はこんな感じに。
4灯とも同じ赤味がかったフィラメント光で自然な仕上りです^_^;

なお、この改造後に1回目の車検を迎えたが、ポジションランプの輝度が適切であれば、ランプの追加自体は特に問題はなく、このままで無事に車検をパスしている。


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