2003-16 3/16() またまた三度目の正直、雲海上の雲取山

一、移動日 2003/3/16(日)

一、移動地 東京都西多摩郡奥多摩町 雲取山 2,017m

一、天候  晴のち曇り、頂上で晴、雲海(頂上の気温 5℃)

一、メンバー 東京から…7N1GPD小川さん、JJ3BHN谷口、Taさんの3名

       春日井から…JP2FNE、Waさん(小川さんが名古屋赴任時代の山の師匠)

                                 1名  計4名

一、交信局数 435MHz 7N1GPD 2局  JJ3BHN 1局  

       (低温と烈風で無線どころではなく、仲間同士の連絡運用のみでした)

 

毎週土曜日になると天候が悪化するというパターンで、3/8(土)の天気誤報も曇り時々雨だったが、3/7(金),11:00発表の誤報によると、翌8日は午前中一瞬晴れるとのこと。Waさんからどうしますか、行きましょうかとの有り難いメールが飛び込み、小川さんも風邪をおして行ってくれるとのこと。もうすぐ東京を離れる身としては、これが最初で最後のチャンスとばかりに、是非にとお願いしました。

 

04:00 府中発。小川さんは風邪で、Taさんに3:30に電話で起こされたとか。12:00に寝たのでは起きられる訳がないですよね。と言いながら府中まで出てきて貰い感謝感謝。運転は十分に寝た私。04:20に高速に。この早朝にも拘わらず西に向かう中央高速は結構走っている。八ヶ岳PAで休憩後、06:05諏訪IC着。料金所すぐ左の無料駐車場に入り、春日井からのWaさんを待つ。ご注意、所要時間を計算しないで下さい。

携帯電話で今駒ヶ根とのこと、しばらく目を閉じてゆっくりする。

 

06:25 435で諏訪SA横からWAさんの元気な声が聞こえてきて、すぐに到着。荷物を積み替えていざ渋ノ湯に向けて再出発。07:15渋ノ湯到着。駐車料金1,000円。

07:30 渋ノ湯出発。8本爪のアイゼンは先日思わぬ大雪の本仁田山で一度だけ使っていたが、ピッケルの持ち合わせが無く、Waさんのものをお借りすることになった。初ピッケルです。補導所にWaさんが準備して頂いていた登山届けを提出。深い樹林帯の中を黙々と登っていく。雪は相当深く、一昨日降った分も合わせて3mくらいで、木の枝にザックが引っかかることが多く、積雪量を体感する。樹林帯の中は風も殆ど無く、登りが続くので暑くていつものシャツスタイルだったが・・・・。もうすぐヒュッテと思しき辺りで樹林が切れ始め、風が強烈になってきた。シャツの中まで風が入ってきて、寒さを感じるようになってきた。

 

09:48 黒百合ヒュッテ到着。早速防寒対策をすると同時に、ここからはアイゼンがいると思っていたので、早速アイゼンをつける。小屋に泊まって合宿をしている人たちが沢山いて、目の前の急坂で冬山の講習を受けている。ここはもう冬山真っ直中のよう。

 

10:06 そうこうする内に、小川さん、Waさん到着。Waさんの「ここからは重装備」の号令の元、気分が引き締まる。空を流れる雲は非常に早く、どんどんちぎれて飛んでいく。

 

夏場だと天狗岳までは約1時間20分だが、この日は結局山頂には13:00にしか着かなかった。

 

10:** 黒百合ヒュッテ発。深い樹林の中の急斜面をトレースについて登っていく。しばらく行くと開けたところに出る。中山展望台で、北側にいくつかのピークが見え、遠くもよく見える。指導標のところでトレースが消えている。ここからは今日一番で、ラッセルをしていくことになる。Waさんが先頭で慎重に踏み後をつけてくれるので、最後の私はその踏み後を行くだけで良い。

 

 

しばらくゆったりした尾根を歩き、再び急坂になる。大師匠が、「谷さん、後」という声で振り向くと、富士山が真っ白に聳えている。ここからも見えたんだと再確認し、何回も振り返りながら更に登る。1,500mを過ぎた辺りから、左手奥に南アルプスがくっきり見えて来て、水場、小屋が近づいたのを感じる。

 

10:30 鷹ノ巣避難小屋着。止まらず通過する。小川さんも調子が悪いなどと言っていたが、動きは全く逆でほぼ同時に通過。ここには先週と同じようにしっかり雪が残っていて、相変わらずずぼずぼ足が入ってしまう場所もある。防火帯を切ってある石尾根を今日は日陰名栗を背中に、鷹ノ巣方向に登る。この尾根の風はどうだろう。音、風圧はまるでジェット機の翼に乗っているような感じである(ウソ、そんな経験はありませんが、こんな感じではないか、と)。飛ばされないようにステッキで支えながら行く。

 

約15分ほど登ったところで後ろ(南側)を振り返ると真っ白な富士山がそびえている。昨年末に行った陣馬山の時以来の景色を堪能できる。何度も見ているのに、このお山だけはいつも感動せずにはいられない不思議な感情がわき上がってくる。

 

更に登って、頂上直下から振り返ると、小川山が登ってくる景色と日陰名栗から雲取山に続く石尾根の山々、ずっと奥に甲斐駒が岳、鳳凰三山、北岳間の岳などの白根三山、そして荒川三山と、南アルプスのほぼ全容がくっきりと見えている。ここでは10倍ズームの威力を存分に使って写真を撮りまくる。アイゼン無しでは一寸つるつるするが何とか、

11:00 鷹ノ巣山山頂着

 

強風を通り越した烈風と言うべき風を避けて、南斜面に座って、早速運用準備。左から関東平野、大岳山、奥多摩前衛の山々、真ん前に富士山、その手前に三つ峠から大菩薩までの山梨の山々、そして右端に南アルプスと、素晴らしい景色(南斜面に入ったので雲取山などの北側の山は見えなくなってしまっている)を見ながらの交信で、これ以上望むべくもない条件であった。

 

金高さん、小川さんにラーメンを作ってもらって幸せなひとときがすんだら、二人は六石山経由

奥多摩駅まで行くから、15:30頃に駅まで迎えに来てくれと言って、そのまま行ってしまいました。

12:30頃大師匠のご託宣通り風がぴたっと止んで、結局電池切れの13:30まで無線を楽しみ、13:40 下山開始。逆算すると15:00には車をスタートさせないと間に合わない。これはえらいこっちゃと、石尾根の急斜面だけはアイゼンをつけて下り、浅間尾根に入ってからはすっかり春の風情になった坂道を下りてきました。

 

14:50 駐車場着。良かった間に合った。途中で小川さんからとても奥多摩駅までは行けないくらい雪があるので、奥多摩湖で落ち合うと連絡があり、奥多摩湖Pを目指す。

15:30 奥多摩むかし道をかなり上がっていって、やっと落ち合い本日の山行きは終了。六石方面は相当きついようでした。

 

その後、小川邸に立ち寄り、18:23立川発。18:31分倍河原着。