(北川貴則 本会議登壇・1回目 質疑発言内容)・・・

1、「日本一安全なまち 明石」(「東南海・南海地震防災対策」)の実現のための危機管理について」
1) 確実におこるといわれている「東南海・南海地震」をどのようにとらえているのか(基本方針について)
2)「東南海・南海地震防災対策」としてこれまで市民の皆さんへの啓蒙啓発活動は十分だったのか
3)「東南海・南海地震防災対策」を含め、防災安全・危機管理体制のより一層の強化を図るためには今後どのように取り組んでいくのか(基本方針について)
                 
(1回目発言項目・提案理由)

大きく1項目は「日本一安全なまち 明石」の実現のための危機管理について」であります。

本日は私のこの発言以前にも「東南海・南海地震」に関しまして明確な答弁もございましたが、私なりに質問を行わせていただければと存じます。

市長はこの4月に大規模な組織改革を断行され、いわゆる北口体制をスタートされたところでございますが、同時に、危機管理の専門家として自衛隊ご出身の防災安全担当理事を配置され、市の防災安全・危機管理体制のより一層の強化を図られたものと受け止めております。

さて、ことわざに「歴史は繰り返される」とよく言われ、先日来のマスコミ等でも報じられておりますとおり、今や、「かならず起こりうる東南海・南海地震に対する備えは必要と」感じているのはこの私達だけではないと思います。

過去の東海、東南海・南海地震について振り返ってみますと、その時代時代に多大な被害を及ぼしていたことがよくわかります。
「災害対策基本法(第11条)に基づき設置され、内閣総理大臣を議長とされる中央防災会議の東南海・南海地震に関する専門調査会」からの資料によりますと、

過去3つの大震災を年代別に比較することが出来ます。

その1つとして1944(昭和19)年12月7日に 昭和東南海地震 が起こりました。

また、その2年後1946年12月21日には 昭和南海地震 が潮岬(しおのみさき)沖を震源とするM8.0の規模で発生しました。
被害は、和歌山県、大阪湾からこの瀬戸内海を含む高知県の太平洋側で発生し、4〜6mの津波が襲来するなど、この昭和東南海・南海地震2つあわせての全体の被害としては、全半壊・流出家屋が70、000余戸、死者は2、500人を越えたと言われております。

2つ目は、大きくさかのぼりますことその約90年前の1854年12月23日の安政の東海地震であります。M8.4の巨大地震が発生いたし、その全体の被害は、倒壊・流出家屋約30,000戸、死者2,000人〜3,000人と推定されております。また、その32時間後には、M8.4の安政南海地震が起こり、この近畿から九州東岸に至る広い地域に、甚大(じんだい)な被害をもたらし、
この被害は、全壊家屋20,000余戸、半壊家屋40,000余戸、流失家屋15,000余戸、さらには死者約2,600余人と推定されておりますが、一説には30,000人とも言われているようです。
3つ目は、さらに、さらに、さかのぼることその約150年前の1707年10月28日、東海、東南海、南海の3つの地震が同時に発生したいわゆる宝永地震であります。
これによる地震の規模はそれぞれM8.4と推定され、
地震・津波による倒壊・流出家屋は、東海、近畿、四国などで29,000余戸、死者は5,000余人と推定されておりますが、一説には20、000人を超えたともいわれております。

あくまでも、これらは当時の記録を元に述べされておりますので実際は数値的にも、また、我々の想像を絶するものがあろうかと存じます。「歴史は繰り返される」といわれます。

以上、@東海、東南海、南海の3つの地震はいずれもプレート境界型の巨大地震であり、その発生間隔は100年から150年となっております。また、3つが同時に発生すれば「M8.6の予測」もされているようにお聞きいたしております。
一説によりますとA昭和の東南海、南海地震はその発生規模がM7.9・M8.0とこれまでの地震に比べ、比較的小さかったことから、エネルギーの放出が完全ではなく、
学術的判断からも来るべき東南海・南海地震は「その発生時期が早まる可能性がある」とも指摘されております。B東海地震については、先程、申し上げましたように、安政東海地震が発生してからすでに150年近くが経過しており、その間にエネルギーの放出がなかったことから、大規模なエネルギーが蓄積されているものと考えられております。
いつ発生してもおかしくなく、東南海・そしてこの明石に最も影響を及ぼすと考えられる南海地震発生の起爆剤になる可能性も指摘されているわけであります。

重なりますが、今世紀前半にもその発生が危惧されております「東南海・南海地震」は、2つ同時に発生した場合、さらに東海地震も含めて、3つ同時に発生した場合の被害予測が新聞紙上に掲載されておりましたが、これによりますと「これまでわが国が経験したことがない大規模な被害の発生が考えられる」と記されておりました。(ちなみに、全国で死者が最大で28,300人、経済的損失約81兆円におよび、兵庫県南部地震のそれぞれ4倍と6倍だそうでございます。)

 (私たちはあの阪神淡路大震災でパン一つを分かち合う気持ちを養いました。)
震災から10年も経ちますと、「この兵庫県南部にはあと1,000年は地震はこない。」などといった声も聞かれるなど、徐々に防災意識の風化が懸念されるわけであります。

一方、昨年12月17日には、「東南海・南海地震 防災対策 特別措置法」に基づく推進地域の指定がなされ、明石市におきましても、「震度要件により地域指定がなされた」とお聞きいたしております。

本市におきましては、2つの重大事故を教訓に、市長の「明石を日本一安全なまちに」という熱い思いは、私も全く思いを同じくするものであります。さらに、安全安心のまちづくりについて、様々な取り組みを推進されていることについては、高く評価しているものであり、この「東南海・南海地震 防災対策」についても、明石市にとりましては、大変重要な事柄であり、全庁・全市的に取り組まなければならない、大変、大きな大きな課題であると考えますが、このことについてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
続いて2点目は「東南海・南海地震 防災対策」としてこれまで市民の皆さんへの啓蒙啓発活動は十分だったのかをおたずねいたします。
続いて、3点目の「東南海・南海地震 防災対策」を含め、防災安全・危機管理体制のより一層の強化を図るためには今後、どのように取り組んでいくのか」についてでありますが、

これらは、「防災担当理事として」、「東南海・南海地震について、危機管理の専門家として」、「明石市の地震防災対策をどのようにして進めていくべきか?」を含め、どのようなお考えをお持ちなのかをお聞かせいただきたいと思います。


2 「日本の標準時・明石の天文科学館の今後の年末年始営業について」
(1)従来年末年始は休館。(民活活用を導入等で)臨時営業はできないのか

大きく2項目は 日本の標準時・明石の天文科学館の今後の年末年始営業について であります。

年々、豪華絢爛を競わんばかりの年末のNHK恒例番組「紅白歌合戦」に引き続き、突然、厳粛な空気の中、「往く年、来る年」の番組が始まります。雪に覆われた山寺で修行僧の突く「除夜の鐘」は、視聴者である私たちを夢の世界から現実の世界へと呼び戻します。この番組が終わる頃から、人々は初詣や初日の出を拝むため、神社や仏閣をはじめ、見晴らしのいいまさに景勝地と言われるところへと繰り出すこととなります。

私も幼少の頃より、年が明けますと必ず人丸山にも出かけ、「今年一年の家族の無事 など」を祈願することに致しております。例年、訪れる方はお気付きかとは存じますが、この人丸山へは多くの家族連れから若いカップルまで、年々、ものすごい勢いで参拝される方々が増えてきております。
どうもその要因といたしましては、明石海峡大橋を背景に日の出の参拝をしておられた方々が、大蔵海岸の事故以来、海岸が閉鎖されている関係で、「人丸山のデッキや天文科学館の頂上部あたりから初日の出を参拝したい」との願いから、この地の人気が沸騰しているもようでもあります。

今年も私は、人丸山へと出かけましたが、その際、少し感じた点を申し上げたいと存じます。
マスコミでも有名な人丸山は、今や関西でも屈指の初詣のスポットとなっております。

ところが、人丸山の前には明石市の象徴であります天文科学館があるにもかかわりませず、天文科学館は閉鎖されており、せっかくの公共用地が機能していないのではないでしょうか。

確かに二度と惨事を招かないように安全対策を十分配慮してのお話しではございますが、今のところ年末年始、天文科学館は休館することとなっておりますが、大晦日から元旦の大勢の方々が押し寄せる期間は有料で24時間体制の業務とすることができないかなあ?という質問であります。

私は、職員の就業規則もそう簡単に改正することはできず、ましてや全面的に見直すとならばまさに至難の業であると十分承知はいたしておりますが、創意工夫、市として、天文科学館の展望塔から初日の出を拝めるように配慮していただいてもいいのではないかと思っております。

職員の方々にはせっかくの年末年始のお休みの期間であり、お気の毒な提案とは存じますが、実現の方法としては、例えばプラネタリウムによる天体の上映はせず、臨機応変、館内の開放だけでもいいのではないかと思います。場合によっては交通整理や館内の誘導など、安全対策については十分留意する必要もありますので、民活導入など業者委託としてもいいのではないでしょうか。

たとえば、大晦日、除夜の鐘がなると同時に、全国放送のテレビ映像で 「 東経135度 日本の標準時 兵庫県明石市立天文科学館 より 」というテロップとともに、天文科学館大時計の長針が12時きっかりに時を打つ・・。まさに日本の標準時「時の街・明石」としての象徴である天文科学館から、新年を全国に発信させることは、今の「安全・安心のまち明石」を大いに売り込める材料でもあると期待しております。さらに、この年が変わる瞬間に沸き立つ大勢の明石市民の皆さんと共に私も歓声を上げながら一年一年と年を重ねてまいりたいと思っております。
 
以上、大晦日から元旦にかけましての天文科学館の臨時営業について、市としてのご見解をお聞かせ願いたいと存じます。

3、「民活支援で充実福祉・市東部地区に老人ホームの誘致について」

(質問要旨)
 大きく3項目は、民活支援で充実福祉・市東部地区に老人ホームの誘致について であります。
 市当局におかれましては、これまで色々と努力をされ、養護老人ホーム・特別養護老人ホームの整備に取り組んでこられましたが、市内には養護老人ホーム2箇所定数180床、特別養護老人ホーム9箇所定数600床がおありとお聞きいたしますが、高齢化の著しい進展の中、施設合わせて、なお「約(300)名をこえる待機者がいらっしゃるのが現状」ともお聞きいたしております。
 私も、市民の方から、「老人ホームへなかなか入所させてもらえないので・・・」とのおなげきの声を良くお聞きいたします。また、特に、市の東部地区に老人ホームが不足しており、「何とかならないのか」とのお問い合わせも、再三いただいております。
 核家族化の進展や、世帯の高齢化や単身世帯の増加など、家族構成の変化も進む中、要介護や要援護の高齢者をお身内にかかえていらっしゃる市民の方々のお悩みやお苦しみは大変大きく、行政の支援策の充実が期待されているところでございます。
 また、例えご家族で十分身の回りのお世話を焼くことができなくて、やむにやむなくお身内の高齢者を老人ホームに入所させた方でも、様子が気になり「できるだけ施設を訪ねてあげたい!」とお考えになるのが人情であり、高齢者の方もご家族の訪問を待ち望まれるのは当然のことと思いますので、老人ホームの整備にあたっては、「できるだけ市民の皆さんが日常訪問しやすいように、身近な場所に計画的に配置するよう努めなければならない」と、私は考えるものであります。
 しかしながら、今日、市内における老人ホームの立地状況を拝見いたしましても、西部地区に偏る傾向があり、広い敷地を所有しておられる篤志家のご協力がない限り、地価公示価格等のデーターから分析いたしましても比較的地価の高い東部地区には立地しにくい現状にあることを、かいま見ることができるのではないでしょうか。
 そこで、市の東部地区に老人ホームが不足している現状を踏まえ、助成制度の充実を図るなど、現実的に老人ホームが地価の高い市の東部地区へ立地しやすくなるよう、民間の社会福祉法人等に対する支援策の見直しに積極的に取り組むお考えはないのか、ご見解をお聞かせいただきたいと存じます。


4、「孤独死ゼロを目指した独居高齢者への対応について」
 
大きく4項目は、「孤独死ゼロを目指した独居高齢者への対応について」であります。
高齢化の著しい進展により、平成16年4月時の本・明石市における65歳以上の高齢市民の数は48、629人となっており、全人口に占める割合、いわゆる高齢化率は約(16.67)%となっております。また、家族構成の変化もあって、市内にお住まいの65歳以上の独居高齢者の数も、6、359人となっており、10年前と比較いたしますと3,462人の増、約84%の増と、著しい増加傾向を示しております。
このような中、市におきましては、地域における見守りシステムの整備や健康飲料の無料配布を通じた情報把握など、独居高齢者の方々に対する安全の確保や健康の保持・増進策の実施など、様々な取り組みを行っていただいております。
しかしながら、今なお、マスコミを通じて、或いは市民の方からの伝聞(でんぶん)の情報としてお伺いするように、独居高齢者が誰にも見取られないまま、お一人さみしくお亡くなりになるという事例も見受けられます。
人にはそれぞれ異なった人生があり、その終着点も多様であって当然とは存じますが、それぞれ異なった人生とはいえ、様々なご苦労を重ねられた上で迎えられる人生の終焉(しゅうえん)は、「それらしい尊厳が保たれなくてはならないものと」、私は考えるものであります。
時として各マスコミ紙上を賑わすような、独居高齢者の方の死亡が数日間も誰にも気づかれないまま放置されるといった、いわゆる孤独死の問題などは、平素の行政の対応が結果として顕在(けんざい)化したものであって、「市民の目線に立った、暖かい市民サービスを掲げられる北口市政においては、決して発生させてはならないもの」と存じる次第であります。
そこで、本市における独居高齢者が安全にそして安心して暮らせるための取り組みの現状と課題、そして今後の対応方針について、お考えをお聞かせいただきたいと存じます。

5、「ウミガメ保護条例について」

大きく5項目はウミガメ保護条例について・明石の海岸環境の保全という視点と浦島太郎物語なる話題について今回もおたずねいたしたいと存じます。

残念ながらここ数年、本市では産卵を確認することが出来ておりませんが、昨年7月のアルゴス調査では市長自らが陣頭に立たれまして、子供さんたちと大海原に旅立つ当時通称サララ君を見送る姿が大変劇的で多くの方々がこの明石からの情報発信に大きな期待を寄せられましたこと約一年前のこととは言え、つい昨日の出来事ように思い起こします。


もう、いまさら私ごとき者が申し上げるまでもございませんが、本市の海岸線は、昭和36年から国の直轄事業として、これまでに国費約160億円を投じ整備が進められてまいりました。この近年、明るい話題をふりまいているウミガメに関しましては、現在まで、本市では十数回の産卵を確認いたし、合計700匹を越える子ガメがこの明石の砂浜から大海原に向かって巣立ってゆきました。
「人工の海岸でしかも世界的にも内海での産卵は例がなかっただけに、この明石に、ウミガメが産卵のため、訪れるという事は誠に大きな意義がある」とお聞きする中、
私たちは、遥か彼方より命がけで訪れ来るこのアカウミガメの産卵を通じ、さらに多くのことを学んだことと思います。

今まで以上に環境問題を語る上でも、また世界的に絶滅の危機にあるこのアカウミガメを守るという野生動物の保護、はたまた希少生物に接するという観点から、将来を背負うこととなる子供さん達に大きな夢と希望をあたえ、さらに、この明石の海浜の良さを内外に証明してくれるウミガメと、このような素晴らしい海岸を、次の世代に引き継ぐ事から、「人と自然の共生のあり方をも」教えてくれているように思います。これからも私たちのまちにとりましてウミガメは明るい話題でもあり、財産でもあるかとも存じます。


以上、その保護をより一層進めていただきたいという立場から質問をいたしたいと存じます。

まず1点目は、これらの点を踏まえ今年の産卵シーズンの取り組みについて(どのような取り組みを考えておられますか?)。

2点目は今年の教育におけるウミガメ保護の啓発について(子供さん達への啓発活動等は)。
3点目としては今後、野生動物の保護の観点とまちづくりとウミガメ保護について、さらにどのように関連づけていかれますでしょうか お尋ね致します。

以上5項目 9点にて 1回目の質問を終わります。