(北川貴則 本会議登壇・1回目 質疑発言内容)・・・

1、「2大事故後の市行政の歩みについて」

昨年、本市は、市民夏まつり花火大会での事故と、大蔵海岸の砂浜陥没事故と2つの大きな事故を引き起こし、各方面から厳しい非難を浴び、市民の皆様からの市政に対する信頼を失わせるとともに、明石市のイメージを大きく損なうこととなりましたことは、市議会の一員であります我々といたしましても、かえすがえす、残念極まりない事態であると存じます。
 しかしながら、この事実は既に起こってしまったことで、今では取り返しのつかない事であります。せめて被害者の方々やご遺族の皆々様に、十分ご納得頂けるよう対応に誠意を尽くし、市行政として、再び同じような事を繰り返さないよう、市をあげて防災安全の徹底を期すよう、全力で取り組んで頂きたいと存じます。
さらには、本市職員、すべてが、真摯にかつ前向きに市政に取り組むことにより、市政に対し、一日も早い市民の皆様からの信頼回復を図って頂きたいと、我々は願ってやまないものでございます。
 このような立場に立って、2大事故後の市行政の歩みについて、以下の3点のことにつき、質問させて頂きます。

 1点目は、岡田市長の現在の心境についてお尋ねします。
 岡田市長におかれましては、市政の最高責任者として、これまで正直申し上げ、ある意味では、いろいろとご苦労されてきたところでありますが、現在、2件の事故に関して、今、どのような心境におありなのか、正直なお気持ちをお伺いいたしたいと存じます。
 次に、2点目は、防災安全の徹底への取り組み状況についてお尋ね致します。
 本市は、現在、防災安全推進本部を設置し、市長を先頭に全庁あげて防災安全の徹底に努められているようでありますが、本年4月の本部設置以来の取り組み状況につきまして、市民の皆さんも期待いたしております具体的な成果等があれば、ぜひお聞かせ下さい。

 3点目は、失った市民の皆様への市政に対する信頼を回復するため、これまで、どのような取り組みを行い、また、今後どのような取り組みをなさろうとしているのか、市長にお考えがあればお聞かせ頂きたいと存じます。



大きく2項目は
2 「市民のための市民病院のあるべき姿について」
お尋ねいたします。

(質問)
あらゆる病から市民の生命を守っていただいている市民病院についてであります。
先日、私の知人が突然の腹痛におそわれ、おそらく安心して診てもらえるであろうとの期待のもとに、私も付き添って市民病院で診察待ちしていた時のお話であります。待合所のベンチから何げなく正面ロビーを見ておりますと、おそらく初診であろうかと思われるお一人の男性のお年寄りが、バスから大勢の方々と一緒に降りてこられました。
ほかの患者さんは次々と受診の手続きを済ませておられたところ、そのお年寄りは、あちらこちらを見渡しながら、「診察を受けるためにはどうすればいいのだろうか?」と途方に暮れておられるご様子が目に飛び込んでまいりました。私もいったいそのような場合は、「誰がどのような対応をすることになっているのか」としばらくその様子を見ておりますと、さっそく通りすがりの病院関係者とみられる女性がそのお年寄りに声を掛け、ベンチに腰をお掛けいただくよう、勧め、丁寧に応対しておられる様子が目に入ってまいりました。そのお年寄りと女性はしばらくいろいろと話しこんでおられましたが、女性は申し訳なさそうに壁に掛かった時計を指刺しながら、メモに何かを書きながら一つ一つ確認しながら説明をし始めました。
女性の話を聞きそのお年寄りもしばらくはぼう然としている様子でありましたが、やがて納得をされたかのように軽くうなずかれ、女性に深々と頭を下げながらその場所から立ち去ることとなったようです。女性もお年寄りが玄関を出るまで横に立ち、肌理細(きめこま)やかな気配りに加え、手を差し伸べておられる様子を見て、まさに心が洗われる気がいたしました。
原因は一体どこにあったのかは定かではありませんが、私が想像しますにはどうやらその方は、目的の病院と間違って市民病院に到着してしまったようでございました。実際にこのようなケースはよくあるようです。
しかし、よく起こる事とは言え、その女性の気配りは、世間一般で言われるような公務員の無愛想なイメージとは異なり、実にみごとな接客ぶりに私も遠巻きながら、さわやかな気分がいたしました。
このように連日大きな病院では、病と直面する患者さんたちと気持ちをひとつにして、多くの医療関係者が医療に専念しておられます。その昼夜を分かたぬ、ひたむきな姿に、私もいつも励まされている一人であります。
私は、「市民病院こそは市立の唯一の公営病院として、市民の皆さんが安心して医療を受けていただくため、更なる診療科目の充実や患者さん、お一人お一人へ真心のこもった医療ができるような環境づくりが求められているもの」と考えております。
確かに公営企業であります以上、採算性というのも大切な事ではありますが、本来、病院事業というものは、消防と同様、「生命の安全と維持に関わる大切な機関」であります。こうした視点から私は常々、病院事業というのを採算に乗るか否かだけを審議される実態はいかがなものかと考えます。
そこでおたずねいたしますが、1点目は市民の生命を守れる機関(すなわち※市民病院の本来のあるべき姿)として、救急医療体制を今どのように充実しようと考えておられるのか?2点目としては、今の本市にとっては必要不可欠な安全対策を念頭に考える上で、絶対にあってはならない事ではありますが、「医療ミス」を未然に防ぐための対策はどのように講じておられるのかおたずねいたします。




続きまして、大きく3項目は、

3、「時のウイーク」への支援の充実について」
であります。

明石市民の夢を育て、未来をつくる施策として、「時のウイーク」への支援の充実を訴えたいと存じます。
ご承知のように、本市は、まことに様々な資産・遺産に恵まれております。明石象をはじめとする歴史的遺産、いにしえより語り継がれる万葉集や源氏物語などにも由来する様々な文化的資産、さらには風光めいびな海峡の景観や豊かな海産物の数々など、これほど豊かな文物、物産に恵まれた都市は、日本国中見渡してもさほどないのではないかと誇りに思うほどでございます。
しかしながら、一方、これらの豊かな資産が、「明石市のまちづくりにおいては十分に活かされていないのではないか」とのご指摘も多いのではないかと存じます。
とりわけ、「日本標準時のまち」は全国に誇るべき本市の特色でありますが、この「日本標準時のまち」を市民全員が自覚し、これを誇れるような市の事業がもっと盛大に行われても良いのではないかと私は考えております。
これまで、この「日本標準時のまち」にちなんだ行事として、一部市民の有志の方々によりまして、「時のウイーク」のイベントが6月10日の時の記念日を中心に実施されております。これを楽しみにしておられる市民の方々も大変多いのではないかと思います。
また、かねてより本市も「日本標準時のまち協議会」を通して、明石公園でのメイン・イベント行事等に参画しておられるようでありますが、「日本標準時のまち明石」としては、より積極的な取り組みが行われても良いのではないでしょうか。
そこでおたずねいたします。この市民の方々が育て来られた「時のウィーク」のメイン・イベント等を、「日本標準時のまち」の市民が誇れるイベントとして、より一層充実したものとなるよう、市がより積極的に支援してゆくお考えが在るのか、無いのかどうかをお聞かせ下さい。


次に大きく4項目はバス事業、
4、「コミュニティバスについて」
であります。

 去る8月、私達は神奈川県はちがさき市地方で駅前から路線バスに乗る機会を得ました。昼間ではございましたがそのバスには、結構利用者も多かったという印象でありました。それは市内一円をループでぐるぐると頻繁に回っている事と、金額が一定であること等、今の明石市にはないものを感じました。
このように、高齢化社会の到来や、障害者の社会進出機会の増加という昨今の状況のもと、こうした課題に対応できる新しい運行形態のワンコイン・コミュニティバスの導入が全国的にも広がりを見せております。このワンコインというどこまで乗っても一定の額しか必要としない手軽さもうけて、他都市では市民のバス離れを戻す対策としても有効な手段として活用されているようにもお聞きいたしております。
また、社会の高齢化により、高低起伏(きふく)の激しい地域では、お年寄りの方々やお体に障害を持つ方々などの急な外出、あるいは移動には、現在の市のバス路線計画では必ず困難をきたすように思われます。そこでこうした地域では交通弱者には日常的な移動手段として、巡回バスなるものが切望されるわけであります。
 お聞きいたしますと、市ではここ数年、コミュニティバスについても熱心に検討・研究を重ねておられるようでありますが、
私も、交通弱者に配慮したバス運行の検討をさらに望む者の一人であります。
そこで、1点目としてコミュニティバス運行計画はその後、どのようになっておられるのか。2点目は、現在の交通弱者に配慮したバス運行について、土地柄、高低起伏(きふく)の激しい朝霧や大久保の高丘地域等への巡回バスは運行できないのか等含めた検討状況及び今後の計画についてお聞かせいただきたいと存じます。


次に大きく5項目は
5、「アカシのウミガメ保護・啓発の充実施策について」
であります。

明石の海岸環境の保全という視点と浦島太郎物語なる話題についておたずねいたしますのでよろしくお願い申し上げます。
皆さんも、もうご承知の通り、アカウミガメはパンダと同じく、ワシントン条約や、レッドブックにも掲載されておりますように、絶滅が危惧されている動物です。今まで、市では15回の産卵が確認され、700匹を越える子ガメが明石の砂浜から放流により旅立っていきました。世界的にも内海での産卵は例がなかっただけに、アカシのウミガメは、私達のきれいな海浜の良さを内外にアピールしてくれますと同時に、環境問題を語る上でも、又、希少な生物に接するという意味からも学校教育はもとより、今の落ち込んだ市のイメージを唯一、明るくしてくれる数少ない話題でもあります。
そのアカウミガメについて調査をいたしておりますと、平成5年から平成11年までは隔年で、また11年、12年は連続して市内の海岸でアカウミガメの産卵がございました。しかし、平成13年、14年は、どうも産卵に明石の海岸に到着した形跡はございません。
本年は、洲本市の海岸で8月4日に産卵が確認されたのが瀬戸内での唯一の発見だと聞いております。また、悲しい報告としては瀬戸内でのウミガメの亡がら、いわゆる死体漂着が数件(6件も)ございました。
はるか遠方から明石の海岸の近くまで漂着しておきながら、当地で産卵しなかったあるいはできなかった要因を、市としてはどのように分析しておられるのかおたずねいたします。
2点目は、本年より、明石市の八木海岸の一部をアカウミガメ保護重点区域と位置づけて、その区域を「アカウミガメサンクチュアリ」と名付け、NPOの日本ウミガメ協議会や、地元自治会、ウミガメ保護ボランティア団体の「アカシウミガメ保護研究会」、そして行政も、八木海岸にアカウミガメを呼び戻そうと熱心に取り組まれておりますことは私もアカシのウミガメをこよなく愛する市民の一人として心から喜んでおります。私も参加させていただきましたが、平成14年6月の第1回の研究会、9月の2回目のフォロー研究会では、参加者一同が、その6月時には「今年こそはと」9月時には「来年こそはと」、熱心に意見交換をされておられました。
そこで、今後、市としては、このアカウミガメサンクチュアリ研究会に対して、どのように関わっていかれる予定なのか、またどのような活動を展開されていくのかをお聞きいたします。
さらには、来年度、明石市は、どういったアカウミガメの保護事業や活動をどの程度検討しておられるのかをおたずねいたします。

次に大きく6項目は
6、「独居高齢者への給食サービスの充実について」
であります。

私は、以前の本会議におきましても「独居高齢者の配食サービスへの取り組みについて」のおたずねをいたしました。
確かに今は本市では、独居高齢者への配食サービスが、地元のボランティアの皆さんのご協力によりまして、月に1、2度程度行われているとお聞きいたしておりました。これはこれで大変すばらしい事と存じます。
「確かに以前と比べるとわずかかもしれませんが進歩はしたのかな?」とは思いながらも、その後、多くの独居高齢者の皆さんを対象に「今の市からの給食サービスで満足しておられますか?」とお聞き致した事がございました。
すると大勢の対象者が、「時々かもしれませんが、無料給食を頂いたときはうれしいですよ。でも、今の市の事情では仕方ないですよね。」とお話しされるのです。
いつもながらお隣の神戸市さんの例をあげて誠に恐縮なのですが、神戸市では、あの厳しい財政事情のもとではありますが、いわゆる毎日型の個人負担で独居高齢者への給食サービスが行われています。老衰や心身の障害などの理由により、食事を自ら調理することが困難な一人暮らしの高齢者にとっては、安価な栄養のバランスのとれた訪問配食により、生活の維持及び健康福祉の増進を図ることができます。
確かに、希望者の個人負担というだけの決して完璧な福祉施策ではございませんが、私は神戸市のかゆいところに手が届くようなこの配慮に敬服いたしております。
先日の、本市の高齢福祉に携わられる担当課長さんの弁をお借りいたしますと、十分な調査を行っておられるのかどうかは私は存じませんが、曰く「今の月1,2回の配食サービスでおおむねの人は満足しておられる」等の現況をお話くださいました。この姿勢の違いに私は、「豊かなまちづくり」を目指す今の明石市にとりましては、予算確保という大きな壁があるにせよ、改善すべき課題が多いように思いました。
アドリブ
あくまで「有料の希望者」となれば、確かに該当者はごく少数となるかもしれませんが、ぜひ、詳しい実態調査を希望いたします。
そこで、独居高齢者への給食サービスの充実といった面では、市としてどのように考えておられるのかおたずねいたします。

次に大きく7項目は
7、「大蔵海岸の民活整備事業について」
であります。

大蔵海岸のA区画・B区画をはじめ民活施設の進捗状況はどのようになっているのかおたずねをいたすものであります。
長年の悲願ともいえる大蔵海岸の民活施設につきましては、このたび最後まで残っていた、いわゆるAの第3区画の宿泊施設の事業者が決定されたことで、すべての区画の事業者が決定し、よりにぎわいのある海辺空間の実現に向けて着々と整備が進んでいるものと存じます。
今後、私どもといたしましても、地域の活性化に大いに弾みがつくものと大いに、大いに期待いたしております。
市民の皆さんも、おそらく、これら民活施設の早期オープンを心待ちにしておられる事と存じます。
そこで、市の方でも事業化に向けて精力的に取り組まれているとは存じますが、各民活施設についての進捗状況についておたずねしたいと存じます。



大きく最後の項目は
8、「下水道事業の進捗について」
であります。

わが国では長引く不況により誰もが厳しい年の瀬を迎えているさなかでありますが、市内を回っておりますと、あちらこちらで数多くの工事現場が目に飛び込んでまいります。よく見ておりますと、必ず2件に1件の割合で「明石市下水道部○○課発注の○○管布設工事」と書かれたような工事用看板が立て掛けられており、その現場では、数人の人たちが重機を操作しながら忙しそうに仕事をしておられます。
工事現場では必ず悪評となっております交通渋滞やお年寄りがわざわざ遠くの道に迂回させられるように周囲の方々にはお気の毒な面もございますが、下水道の普及により、私達は、近い将来、快適でしかも安全な生活が送れるようになるわけであります。
 ところで明石市の第4次長期総合計画を見ますと、下水道計画については「平成17年度末には市街化区域全域を、また平成22年度末には全市域に汚水管網の普及を終えることで普及率100%を目指す」と書かれております。
 下水道の普及というのは、単に汚水管や雨水管の延長工事を進めるだけではまったく用がなされず、順次、受け皿となる処理場の整備や改良が実施されなければならないとお聞きいたしております。それに加え、「全市民が水洗化を積極的に進めてほしい」という意思が働いてこそ成し遂げられるものと思っております。
しかしながら、こうした理屈だけでは決して推進できるものでもなく、こうした事業は市民の皆様の同意を得ながら進めてゆく必要がございますので、実際にはなかなか予定通りにも進まないのも事実かと思います。
いずれにいたしましても、1点目としては、現在のところ本市の普及率はいか程なのかおたずねいたします。
次の2点目としては、工事の管理監督についてであります。今のコンピューターで制御される下水道、各施設や建設工事に携わっておられる技術系職員の方々には、かなりレベルの高い設計能力や施工上でも高度な現場での技術を要求されることはわざわざ申すまでもございません。これは、基幹部分である浄化センターについて無駄な投資をすることなく、負担を出来る限り、少なくして維持管理を行うための能力も要求されます。
明石市の予算書や決算書を見ておりましても、税収不足で緊縮財政を強いられているなかにもかかわらず、下水道事業にはかなりの予算をいただいておりますが、本市の重点施策としてランク付けされているのも事実であります。
ところで、各浄化センターにおいて年次的に実施されている施設改良については一般競争入札の結果、いわば全国大手業者の手により施工がなされておりますが、こうした特殊でかつ専門性の高い工事について、市としてはどのように監理監督を行っておられるのかおたずねいたします。
また、最近は全国的にも土木工事でかなりの低価格で受注しようとする傾向があるようにお聞きいたしております。本市におきましては、本年度は入札制度改革により、落札率は低下し、行政改革を求められる市の財政に大きな効果をあげたともお聞きいたしておりますが、これまでの制度上、施工上、本市としては更に改善・改良に取り組んでおかねばならない点もあろうかと思われます。
「施工中における工事、品質、確保」という視点で今後、下水道をはじめとする工事現場においてしっかり守ってゆかねばならない市職員の厳しい監理監督の方法や工事検査体制の強化などの点についてはどのようにメスを入れようとしておられるのかおたずねいたします。
公共事業を市民の皆様の大切な遺産として位置付ける中で、決して「安かろう、悪かろう」といった工事・事業となりません様、こうした視点で明快にお答え願いたいと思います。

以上、大きくは8つの項目について、(簡潔・かんけつ)明瞭にお答え願いたいと存じます。