ミノルタ ハイマチック
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ミノルタ ハイマチックは私の父親のカメラです。 父は当時珍しかった海外旅行に行くにあたって、このミノルタハイマチックと言う新型カメラを購入したそうです。 以来、私の子供の頃の写真は全てこのカメラで撮影されております。 小学校の運動会の時、家族旅行の時、お祝い事の時などなど、家族の人生を写し続けてきたカメラです。 このカメラは発売価格は19,800円ですが、当時カメラと言う商品が月収入に占める割合はどのくらいかと手元の資料(総務庁統計局「家計調査年報」)で見てみると、1962年の平均月収入は約5万円、1994年の平均実収入は約57万円だそうで、これは年間実収入を12ヶ月で割ったものだと思いますが(世の中お金持ちが多いのですね)、現在の製品で考えると高級カメラを購入するのと同じぐらいの高価な商品だったようです。 今、父は写真に興味がなくなり、ミノルタ ハイマチックは私が大切に保管しています。 今のコンパクトカメラと比較すると、大きく重たく不便なカメラですが、私が中学生の頃、こっそり父のこのカメラを触っては、精密なカメラと言う道具に憧れたものです。 後年、私が成人して自分の一眼レフを購入する際に、数あるカメラメーカーの中からミノルタを選択した一番の理由は父のカメラがミノルタ製だったからだと思います。 父がこのカメラを購入した正確な年月日は不明ですが、発売から37年の歳月を過ごし、レンジファインダーにも埃が目立ち、また、モルトプレーンも乾燥して遮光の役目をはたしてないと思いますので、そろそろミノルタ大阪サービスで分解調整をしてもらおうと思っています。 |